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エッセイ1   

   『我が卓球人生に、賞味期限なし』

後藤 早男 さん                  

大野城市川久保 在住 77歳

 

 

  私は永年(67年間)の卓球で得た知識や、キャリアを生かし、ラージボール卓球を普及し、老化防止に役立て高齢社会を支える一助にもと、今後とも全力で奉仕いたします。

  そもそも、卓球を始めたのは、小学5年からで、教室に机を4つ並べ、ネットの代わりに板を挟んで、ピンポンと興じていました。そして公民館や会社の体育室で練習に励みました。時には停電のため、夜間ローソクを点して県体の練習をした事は脳裏に焼きつき、一生の想い出となっています。

  やがて、社会人として就職し各種大会に参加するようになりました。独特な強打戦法で、ランク上位者と接戦をし、幾度か場内を沸かせました。当時は世界で日本がトップクラスの前兆でもありました故、荻村伊智朗会長がしのばれます。

  私の故郷は大分県で、平成6年に大野城市に転居しました。現在『大野城市東コミ ラージボール卓球愛好会』を地域の女性(初心者)60歳〜70歳代(15名)で結成し、練習に励んでいます。ラージボール卓球は老化防止に役立つ説明をして、次のように教えています。先ず心得として、『やる気を出す』『ファイトをもたす』『真剣になる』ことが大事なポイントだと言っています。

  次に卓球の基本フォームとして、『ランニング方式』を教えています。要領としては両脇を軽くつけ、上体を15度前傾し、膝をまげ、打球点はコートの下に来たボールを打つ、この時曲げた膝を伸ばし、右足を半歩前に出し、ラケットは最後に左に曲げ、ボールを巻き込むように打つこと。又動いて打つのが大切だ、ラケットは軽くにぎり、力を抜く、無理打ちをせず、つなぐことがラージボール卓球の基本である。またオープンハンドサーブと、ルールの説明をした。

  練習の合間には休憩をとり、汗をふいたらレクリエーションに興じています。

  大切な意欲をわかせるコツは上手にできたら『お見事、できたじゃないの、そのコツを忘れないように』と、ほめたたえることが自信につながる、コミュニケーションが大事です。練習の成果としてはラリーが10回以上続き、また入会時よりほがらかになり、交流の輪が広がっています。

  ユーモアと笑いのある人生は楽しいですね。私は3年前からダジャレに趣味を持ち180首創作しました。数種を記します。

1.不倫疑惑を”ヒラリ”とかわし、”クリン”になったと”トン”走す。

2.わじやあー、総理大臣になったから、尾をふって(小渕)、くにへ かえ(恵)ろう(三)。

3.横山元大阪府知事、”ノック”して入れよ、毛布には。

4.ヒロ(宏)ヒロして、食いめえー(久米)、ホーレンソウ。

5.せまきもの、汝の名は宇宙なり。たった2機でニアミスとは。

最後に私の67年間に及ぶ卓球の成果を記します。

1.国体5回。(仙台・徳島・新潟・岐阜・大分)

2.ねんりんピック4回(兵庫・大分・滋賀・京都)

3.全九州選手権(40歳代の部)優勝

4.県・市年齢別選手権(79回)優勝

5.大分市ゴールド卓球クラブ結成。

6.大分県ベテラン卓球会結成。高年大学スポーツ科講師(2回)

7.卓球姉妹縁組締結(大分市。佐伯市ゴールド卓球クラブ(会員40名))

  このユニークな締結は私の卓球人生において、さんぜんと輝く一大業績です。マスコミも大々的に報道し、一大センセーションを巻き起こしました。各方面から祝電をいただき、盛大なき年大会を行いました。交流大会では技術の差をなくすため個人毎にハンディキャップをつけ、互角に対戦できるよう配慮しました。キャッチフレーズも出来ました。(小さなボールで大きな輪)

8.15日間の短期に公式戦で3回優勝の快記録が出ました。

9.指導者登録、体協からスポ、レク、リーダーバンクの登録(ら0時ボール普及指導者員)として公認登録。

  日本は高齢化率が世界一です。まだまだ高齢者が多くなります。老人会や公民館に呼びかけラージボールの普及を図りたいと思います。77歳の高齢をかえりみず賞味期限なく、頑張りたいと念願いたしている次第です

< H13,5,30 原稿作成   読売新聞 ニューエルダーシチズン大賞 応募作品 >

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